こんにちは、さぼてんです。
USCPA受験において、多くの方が最初に挑戦する科目「FAR(Financial Accounting and Reporting)」。
私自身もこの科目から受験を始めましたが、模試56点という大惨事な点数から、本番では78点までスコアアップして一発合格できました(ギリギリすぎて試験後焦りましたが、、)。
本記事では、FAR対策として実際に行った勉強法、スケジュール、各種コツなどを全て公開します。
- 最小限の努力で、合格点を狙いたい方
- 家庭・仕事と両立しながらの受験を目指す方
- 高得点は必要なく、とにかく合格さえ出来ればいい方
などの参考になれば嬉しいです。
FAR対策の全体方針
FARは試験範囲が非常に広く、計算問題も多いため、USCPA4科目の中で最も「面倒」と感じた科目です。
しかし、アビタスでは
「FARを突破すれば、6割終わったも同然」
と説明しており、本当かなーと思いつつも、モチベーション維持のためにも、そのように自己暗示をかけるようにしていました。
※FAR合格後は、「ここまで来たら途中で辞めるのは勿体無いし、FARに受かった人はだいたい完走するらしいから、もういけるぞ!」と、またまた自己暗示をかけるようにしていました。
また、詳細な勉強法は後述しますが、ざっくりな方針としては
「まず1周して全体像を掴む (内容はほとんど理解できなくてもOK)→ 2周目、3周目と高速で回していき、徐々に理解を深めていく」
という流れをベースに進めました。
模試・本番スコア
アビタスの模試と、本番のスコアは以下の通りでした。
- 模試スコア:56点(試験5週間前)
- 本番スコア:78点(合格)
X(旧twitter)では一般的に、「模試から本番へのスコアアップは、頑張っても15点」と言われたりするのをよく見かけていましたが、私のような事例もあるので、仮に模試で上手くいかなかった人も諦めないで、根気強く勉強していただければと思います。
※その代わり、中途半端な勉強量や非効率な勉強では、点数の伸びは当然期待できないので、ご注意ください。
実際の勉強法
私が実際に行った勉強法は以下の通りです。
- 講義を2倍速で視聴
→ 1単元終わるごとに、対応するMCを解く。TBSは解説動画だけ視聴
→ 内容の理解は浅くてOK。全体像を掴む - テキスト精読(1周目)
→ MC・TBSで、つまずいた箇所を重点的に - MC・TBS(1周目)
→ MC、TBSを通しで1周する(講義視聴時に解いたMCは一周カウントせず) - テキスト精読(2周目)
→ この段階では、まだ「???」となるものがある状況 - MC・TBS (2周目)
→ 回答の根拠を意識して読む(正解じゃない選択肢がなぜ違うかも理解する) - テキスト精読(3周目)
→ 私の場合は、この段階で急に理解度が上がっていることに気づく - 直前対策講義
→早めにすべてのコンテンツに触れたかったため、この段階で視聴 - RQ(Released Question)7年分
→ 試験傾向をリアルに掴むためにRQをまずは解かずに、回答だけをパラパラと見る
→ その後、実際に解いてみる - AICPAサンプルテスト
→ 試験の形式を知るために触れてみる - 模試(試験5週間前)
→ 初めて4時間かかる試験を実施(実際には2.5時間で解いた)
→ ここで爆死して、ようやく焦り始める - テキスト精読(4周目)
→ 模試でやらかしたため、もう一度しっかり読む - MC・TBS (3周目)
→ 1、2周目で間違えた問題のみ(全部解くと時間がかかり過ぎるため) - 単位認定試験受験
→ 効率的に単位も取るため、本番前に単位認定試験もこなす - MC・TBS (4、5周目)
→ 解かずに回答解説のみ、サラッと目を通す - テキスト精読(5周目)
→ 最終確認 - 本番
使用教材とツール

- アビタス テキスト
- MC/TBS問題集
- AICPAサンプルテスト
- RQ(過去問)
- 直前対策講義
- 模試
- 質問教室
アビタスではMCのアプリも準備してくれていますが、特にFARは計算問題が多いこともあり、電車でアプリを開いても解きにくく、結局活用せず。
また他社のテキストや問題集も、一切触れることはありませんでした。
本番での時間配分と感想
本番に臨むにあたり、事前に想定していた時間配分と、実際にどうなったかについては、以下の通りです。
T1 | T2 | T3 | T4 | T5 | |
25問 | 25問 | 2問 | 3問 | 2問 | |
予定 | 45分 (1.8分/問) | 45分 (1.8分/問) | 40分 (20分/問) | 60分 (20分/問) | 40分 (20分/問) |
終了時刻 | 3:15 | 2:30 | 1:50 | 0:50 | 0 |
実際 | 45分 (1.8分/問) | 45分 (1.8分/問) | 40分 (20分/問) | 50分 (16.6分/問) | 50分 (25分/問) |
終了時刻 | 3:15 | 2:30 | 1:50 | 1:00 | 0 |
本番中に感じたこと、本番後に感じたことも以下、箇条書きさせて頂きます。
- MCは8割ちょっとの感触。時間配分も想定通りに進む。
- T3のTBSは若干時間が足りなかったが、試験前に想定していた時間に沿って進めるため、T4に進む
- 最後のT5にバッファーの10分を残すことを計画し、実際そのように本番でも進めたが、それでも時間が若干足りなかった(あと5分あればもう少し解けたという印象)
- 初めての本番で、点数の算出方法も分からなかったこともあり、テストが終わった瞬間、「やばい、ギリギリ落ちた可能性があるかも」という感触。
感覚的には72〜77点だろうなという予想で、実際の点数は78点だった - このときの自分の感覚と、実際の点数の開示を見て、それらがどれくらい連動するのかのイメージが少し湧くようになった
- 「75点さえ超えればいい、必要以上に勉強しない(あくまでも自分は仕事と家庭優先だから)」というスタンスであったものの、あまりにもギリギリだったため、次科目ではもう少し余裕を持った点数が取れるように、少しだけ勉強のレベルを上げようと決意
まとめ|FAR合格へのポイント
- 最初の1周は理解よりも全体把握を優先し、スピーディーに
- 人によるが、テキスト・問題集を3〜4周やれば、知識の精度とスピードはかなり上がる
- 模試での失敗からの挽回は、努力次第で可能
- FARは問題を見て、勝手に仕訳が浮かぶようになったら勝ち
みなさんの参考に少しでもなれば幸いです。
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