こんにちは、さぼてんです。
「BAR(Business Analysis and Reporting)」は、FARと内容が重なる部分も多く、FAR後に受けると非常に効率が良い科目です。
私もFARの次の科目として取り掛かったことで、81点で一発合格できました。
本記事では、そんな私の、模試スコア、勉強法、スケジュール、各種コツなどを全て公開します。
- 最小限の努力で、合格点を狙いたい方
- 家庭・仕事と両立しながらの受験を目指す方
- 高得点は必要なく、とにかく合格さえ出来ればいい方
などの参考になれば嬉しいです。
【選択科目として、BARを選んだ理由】
- 当時、アビタスは選択科目の中ではBARを強く推しており、まだ各科目の合格率等のデータが出ていなかったなど、判断材料も少なかったことから、「であれば、仕事にも活かせるBARにしよう」ということで、BARを受験することに。
- ただ、今のところTCPの合格率がかなり高く、BARが一番低いというのが続いているため、あくまでも合格することが最優先な自分がもし今受けるなら、TCPを選んでいる可能性は大いにあります。
BAR対策の全体方針
BARは「FARの応用編」と言えるような内容の科目で、FARの収益認識やIFRSの基礎を土台に、財務分析やCOSOなどのビジネス視点の理解が求められます。
私はこれまでの自身のキャリアとある程度親和性があったこともあり、FARよりも少し楽に感じたというのが正直なところですが、FARの点数がギリギリだった反省から「絶対に舐めない」姿勢で臨んだのが勝因の一つだったと思います。
詳細な勉強法は後述しますが、ざっくりな方針としてはFARのときと同様、
「まず1周して全体像を掴む (内容はほとんど理解できなくてもOK)→ 2周目、3周目と高速で回していき、徐々に理解を深めていく」
という流れをベースに進めました。
模試・本番スコア
アビタスの模試と、本番のスコアは以下の通りでした。
- 模試スコア:62点(試験4週間前)
- 本番スコア:81点(合格)
X(旧twitter)では一般的に、「模試から本番へのスコアアップは、頑張っても15点」と言われたりするのをよく見かけていましたが、私のような事例もあるので、仮に模試で上手くいかなかった人も諦めないで、根気強く勉強していただければと思います。
※FARのときも、模試から本番で22点のスコアアップでした
実際の勉強法
私が実際に行った勉強法は以下の通りです。
- 講義を2倍速で視聴
→ 1単元終わるごとに、対応するMCを解く。TBSは解説動画だけ視聴
→ 内容の理解は浅くてOK。全体像を掴む - テキスト精読(1周目)
→ MC・TBSで、つまずいた箇所を重点的に - MC・TBS(1周目)
→ MC、TBSを通しで1周する(講義視聴時に解いたMCは、一周カウントせず) - テキスト精読(2周目)
→ この段階では、まだ「???」となるものがある状況 - MC・TBS (2周目)
→ 回答の根拠を意識して読む(正解じゃない選択肢がなぜ違うかも理解する)。 - テキスト精読(3周目)
→ 私の場合は、この段階で急に理解度が上がっていることに気づく - 直前対策講義
→早めにすべてのコンテンツに触れたかったため、この段階で視聴 - RQ(Released Question)7年分
→ 試験傾向をリアルに掴むためにRQをまずは解かずに、回答だけをパラパラと見る
→ その後、実際に解いてみる - 模試(試験5週間前)
→ 初めて4時間かかる試験を実施(実際には2.5時間で解いた) - テキスト精読(4周目)
→ もう一度しっかり読む - MC・TBS (3周目)
→ 1、2周目で間違えた問題のみ(全部解くと時間がかかり過ぎるため) - 単位認定試験受験
→ 効率的に単位も取るため、本番前に単位認定試験もこなす - MC・TBS (4周目)
→ 解かずに回答解説のみ、サラッと目を通す - 本番
使用教材とツール

- アビタス テキスト
- MC/TBS問題集
- RQ(過去問)
- 直前対策講義
- 模試
- 質問教室
アビタスではMCのアプリも準備してくれており、FAR同様、計算問題は電車でアプリを開いても解きにくいため、「政府・非営利」などの暗記系の問題を、休日に子供が電車で寝ているときとかに、気が向いたら数問やってみるということをしていました。
また、他社のテキストや問題集は、一切触れることはありませんでした。
本番での時間配分と感想
本番に臨むにあたり、事前に想定していた時間配分と、実際にどうなったかについては、以下の通りです。
T1 | T2 | T3 | T4 | T5 | |
25問 | 25問 | 2問 | 3問 | 2問 | |
予定 | 45分 (1.8分/問) | 45分 (1.8分/問) | 40分 (20分/問) | 60分 (20分/問) | 40分 (20分/問) |
終了時刻 | 3:15 | 2:30 | 1:50 | 0:50 | 0 |
実際 | 35分 (1.4分/問) | 35分 (1.4分/問) | 60分 (30分/問) | 60分 (20分/問) | 50分 (25分/問) |
終了時刻 | 3:25 | 2:50 | 1:50 | 0:50 | 0 |
本番中に感じたこと、本番後に感じたことも以下、箇条書きさせて頂きます。
- 2科目目だったこともあり、本番での立ち回り方はある程度分かっていた
- MCはサクサク終わって、余った時間をTBSに回すことができたが、それでもTBSで全然時間が足りなかった
- MCを実際にはT1、T2ともに25分くらいで終わっていたが、あまりにも早く終わったので、10分ほど時間をかけて見直しをしたが、その分の時間をもう少しTBSに回してもよかったなと試験後に感じた(結果論)
- TBSは軒並み分量が多く、英語が苦手な人だと本文やExhibitを読むだけで時間が持っていかれると感じた
- MCは8.5割以上、TBSは7割いかない可能性ありという感触で、試験全体では65〜73点かなという印象で、試験後は「やっちまったかも…」と妻に言っていたが、結果的には81点という感触と乖離のある点数だった
↑この時に経験から、もしかするとUSCPAの点数は「MCの完成度」が重視されているのではと思うように
まとめ|BAR合格へのポイント
- 最初の1周は理解よりも全体把握を優先し、スピーディーに
- 人によるが、テキスト・問題集を3〜4周やれば、知識の精度とスピードはかなり上がる
- FARの理解をベースに、追加論点を積み上げる
- 政府・非営利やCOSOは「知ってるだけで得点できる」ので絶対に落とさない
少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
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