- 「いま銀行で働いているけど、転職を考えている」
- 「銀行員が実際どういうとこに転職できるかを知りたい」
- 「年齢別の転職先を知りたい」
と考えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、実際に銀行からホワイト企業に転職したさぼてんが、転職活動のなかで得た、上記疑問に対する回答となるような情報・学びをお伝えできればと思います!
年齢別の銀行員の【転職先】と【転職のポイント】について解説します!
「転職することはもう決めてるから、とっととおすすめの転職エージェントを教えてくれ!」
という方は、以下の記事をご覧ください!
Contents
第二新卒(〜25歳)での転職事例
まずは結論から、ぼくの周りの銀行員の第二新卒の事例は以下のようなものでした。
銀行員時代 | 転職先 | 転職時期 |
総合職(法人営業) | 新聞記者→テレビ局 | 入行1年目(その後3年目にテレビ局) |
総合職(法人営業) | 私立大学職員 | 入行2年目 |
総合職(法人営業) | 外資マーケット部門 | 入行2年目 |
総合職(法人営業) | 都庁 | 入行2年目で退職し、勉強に集中した後、都庁へ |
一般職(法人事務) | 市職員 | 入行2年目 |
一般職(窓口) | メーカー(経理) | 入行3年目 |
第二新卒とは、新卒で入社して1年~3年目以内の人たちのことなので、だいたい25歳くらいまでの人が対象になります。
この年齢層の方々は銀行に入行後3年以内の人たちなので、正直銀行員としての能力が完全に備わっている訳ではありません。
そのため銀行員としての能力を全面に押し出して転職するのは、やや難しいです。
一方で企業の採用担当側からみると、まだ銀行の色に染まりきっていなく、
それでいて人材教育(特に社会人としてマナーや基本動作などの基礎)に力を入れている銀行の研修を一通り終えている人たちなので、
自分の会社(=転職先)でその費用を負担せずに社会人としてある程度使える状態で採用することができるというメリットがあります。
ぼくの友人で大学職員の転職に成功した人は、この「社会人としての基礎ができあがっているというところ」「銀行で培った対人スキル」「事務の正確さ」等を全面に押し出して、内定を勝ち取っていました。
ですので、スキルが特段ない状態で他業界への転職を目指すのであれば、この時期が一番しやすいです。
また、この時期に転職する人のもう一つの特徴としては、銀行で働くなかで、
「自分がやりたい分野が明確に見つかり、専門職として特定のスキルを身に付けたい」
ということで転職するパターンです。
ぼくの周りで多かったのは、営業や事務など何でもやらされる可能性のある「総合職」として入行したものの、一刻も早くマーケット部門(特にトレーダー志望が多かった)に行きたいということで、部門別採用となっており、待遇もいい外資のマーケット部門に転職する人が何人もいました。
26歳〜35歳までの転職事例
次に、ぼくが考える銀行員が「一番転職市場で高く売れる(=いい転職ができる)年齢」である26歳〜35歳前後の転職事例についてご紹介します。
銀行員時代 | 転職先 | 転職時期 |
総合職(法人営業) | 中堅証券会社→大手証券会社 | 入行4年目 |
総合職(本部国際部門) | 外資証券(バックオフィス) | 入行4年目 |
総合職(法人営業) | 大手航空会社 | 入行4年目 |
総合職(本部国際部門) | 外銀→米国大学院 | 入行5年目 |
総合職(法人営業) | 外資ファンド(銀行時代の取引先) | 入行5年目 |
総合職(法人営業) | テレビ局(財務) | 入行6年目 |
総合職(主計) | 大手食品メーカー(経理) | 入行7年目 |
総合職(個人営業) | 転職支援企業 | 入行8年目 |
総合職(法人営業) | 総合商社(営業) | 入行10年目 |
総合職(法人営業) | 外銀(営業) | 入行10年目 |
総合職(市場部門) | 政府系金融機関(営業) | 入行12年目 |
また、一般的にこの年代が一番転職がしやすいと言われる理由としては、
- 社会人の基礎が出来上がっている
- 銀行である程度専門スキルを身につけている
ことで、転職先に「即戦力」として迎えられることが多いことにあります。
実際にぼくの周りの転職事例を見ていただくとわかる通り、銀行員時代に身につけた金融知識を引っさげて証券や財務・経理の道に進んだり、鍛えた営業力をアピールして異業界の営業職につくパターンが非常に多いです。
またこの年代の転職者はその「専門性を武器にできる」ため、年収アップを狙った転職をすることができ、実際に周りのほとんどの人が年収アップに成功していました。
ちなみに、転職事例の2つ目に挙げた外資証券(バックオフィス)に行った友人は「年収は1.5倍になったものの仕事は2倍になったから、コスパはメガバンの方がよかったかも」と言っていたので、自分の価値観で何に重きを置くのかというのをしっかりと整理した上で、転職には挑みましょう。
<余談>
上記表のなかでは挙げていませんが、外資生命保険(某P社)に行く人も結構多いです。
これは銀行の営業担当として活躍していると、どこから情報をとってきているのか分からないのですが、会社の個人電話に直接電話がかかってきてヘッドハントの誘いを受けたりします(だいたい入行5年目以降から増える)。
ぼくもP社の保険に入っていたことがきっかけで、そこの営業所長からヘッドハントの誘いを受けましたが、保険の営業が自分の望む働き方とマッチしなかったため、お断りしました。
35歳以降の転職事例
この年代の転職事例は以下の通りです。
銀行員時代 | 転職先 | 転職時期 |
総合職(法人営業マネジメント) | 大学職員(課長) | 入行18年目 |
総合職(国際部門マネジメント) | 外銀(マネジメント) | 入行26年目 |
総合職(法人営業マネジメント) | 料理人の道 | 入行28年目 |
この年代の人たちは「金融のプロ」という専門性だけでなく、基本的に「マネジメント経験」が求められます。
実際にぼくの周りの転職された方々も銀行でもマネジメントとして偉いポジションに就いていた人が、他社のマネジメントとして転職することが多かったです。
ちなみに大学職員に転職された方は、銀行で50歳以降に出向となって年収が下がる前に転職をし、外銀に転職された方は更なる年収アップを目指して転職をされたとのことでした。
<またまた余談>
外銀に転職された方は銀行の中でもかなり偉いポジションの方だったので、銀行内で結構激震が走りました。。笑
噂では役員になれなかったから出たということでしたが、、
番外編:銀行員以外の転職事例
番外編として、ぼくの周りの銀行以外で働く人たちの転職事例を一部ご紹介させていただきます。
前職 | 転職先 | 転職時期 |
大手広告代理店 | メガベンチャー | 入社3年目 |
大手保険会社(営業) | ベンチャー | 入社4年目 |
総合商社 | ベンチャーキャピタル | 入社4年目 |
外資証券 | 外資PEファンド | 入社4年目 |
総合商社 | 大学職員 | 入社5年目 |
日系自動車メーカー(営業) | 大手海運(事務) | 入社6年目 |
ビールメーカー(営業) | 居酒屋経営 | 入社8年目 |
総合商社 | 外資医療メーカー | 入社14年目 |
最近では総合商社の若手の転職がかなり多くなっているみたいで、その行き先も多種多様。
あんなにも高待遇の商社マンたちも、「自分の理想の働き方・キャリア」を求めて転職をしており、転職が「普通のこと」となってきているのが、こういうところからも伺えるかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
同じ銀行員の転職でも、その「時期」や「培ってきたスキル・経験」によって転職先が異なることが理解できたかと思います。
このような実際の転職事例を参考に、転職に対するイメージの解像度を上げていき、あなたが望む転職の成功に繋がっていって頂ければと思います。
最後に、転職は一人で頭で考えるよりも「転職のプロに直接会って相談」し、より多くの求人情報に接したり、転職をするにあたって自身に足りないスキルを把握することで、今まで気づかなかった視点等に接せられる、とぼくは考えています。
以下記事の『おすすめの転職サイト・エージェント』などを是非参考にして頂き、
転職エージェントの方々と実際に話し合い、転職を少しでも前に進めていって頂ければと思います!
あなたが思い描く未来を実現できるよう、どんどんアクションを起こしていきましょう!
それでは!
Good luck!