あなたもこのように思ったことはないでしょうか。
この記事を読むと、ファイナンスの勉強を始めるにあたって「最適な本」がわかります。
元々銀行員であったぼくは、入行1年目のときにこの本を上司に勧められ、この本を通して「ファイナンスとは何か」「どう考えればいいのか」という基礎づくりをすることができました。
またこのファイナンスの知識は転職先でも大いに生きており、今でも復習を兼ねて何度も読み直す1冊となっています。
- 企業の財務・経理担当者
- 営業担当だけどファイナンスの知識も身につけたい、という向上心のある人
- すべての銀行員
- いろんなファイナンス関連の本を読んだけど、どれも難しすぎて挫折してしまった人
Contents
道具としてのファイナンス(要約)
筆者、石野雄一さんの経歴
筆者の石野雄一さんは、1991年に上智大学を卒業後、当時の東京三菱銀行(現:三菱UFJ銀行)に入行し、約10年間勤務。
その後、アメリカでMBAを取得後、日産の財務部を経て、独立系財務戦略コンサルタントとして活動する、いわゆる「ファイナンスのプロ」です。
そんな彼も最初から数学等が得意であった訳ではなく、
・100冊以上の関連書籍を読み、
・70万円ものお金をかけてファイナンスについて学び、
その集大成としてまとめたのがこの1冊になります。
つまり、我々は100冊以上・70万円をもかけずに、この一冊を数千円で購入するだけで、石野さんの数十年の苦労の末に導き出した答えである、おいしいところだけを頂けるということで買わない手はないと思い、ぼくは上司に勧められて即購入をしました。
そしてこの本を読み、出費に対して数十倍のリターンはあったと心から思っています。
なぜこの本がおすすめか
それでは何故ぼくがこの本をそんなにもおすすめするかについて、ご説明したいと思います。
おそらく、多くの人がファイナンス関連の本でつまずくのは、「それをどのように実務で使えばいいか、どう計算すればいいかが分からないから」だとぼくは思っています。
その点、本書は「実務で使えなければ意味がない」という視点に立ち、Excelを使って、どうやって簡単に求めたいものを算出するかを示してくれています。
このようにExcelを使って活用する方法を学ぶことで、意味不明で覚えにくい数式を丸暗記するという作業からおさらばでき、そういったアレルギーを起こさずにも済むことになります。
例えば、財務担当者や、営業担当者が投資案件を精査する際は、IRR(内部収益率)がいくらになるかを必ず求めると思いますが、
そういう時は以下のようにExcelに入力し、H6セルに数式を入れることで簡単に求められることを教えてくれています。
(本書より抜粋)
このようにExcelでの使い方さえ学んでおけば、すぐに学んだことを実務に落とし込むができ、仕事に生かすことができるのです。
「ファイナンスの基礎知識」についても、広く浅く学べる
本書では、上記のようなExcelを使った実践的なものだけでなく、いわゆる「ファイナンスの基礎知識」、具体的には以下のようなものについても、それぞれ平易な言葉で丁寧に説明してくれています。
- フリーキャッシュフローとは
- リスクとは
- 資金調達の方法にはどのようなものがあるか
- 債券とは
- 金利とは
- スワップやオプション取引等のデリバティブとは
これらの内容をそれぞれ個別に説明している本は多くありますが、すべてを幅広く網羅し、かつ筆者の経験談も交えて、よりリアルな実務での活かし方まで書いてある本はなかなかないなかで、
本書はそれらを丁寧に説明してくれており、ファイナンス初心者にとっても、とっつきやすい内容となっています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「ファイナンス」と聞くと、大学の講義等を思い出し、すぐに「自分には無理だ」「絶対理解できない」などとアレルギー反応を起こす人は多いと思います。
現にぼく自身も、もともと数学は得意であったものの、ファイナンスについて最初に学んだときは意味不明だな、難しいなと思うことが多々ありました。
ですが、この本と出会い、ファイナンスというものが「想像がつかないもの=意味不明」から「実務での使い方が分かる=意外と簡単」とイメージを180度転換することができました。
あなたも、もし
- ファイナンスについて学びたい!
- 実務で使えるようになりたい!
とお思いであれば、是非本書を手にとっていただき、Excelを操作しながら、
ファイナンスを「道具」として使えるようになっていただければと思います。
ファイナンス関連では他にも以下のような本をおすすめしていますので、是非一緒に手にとっていただき、理解の補助・補強に繋げていきましょう。
それでは!
Good luck!