あなたもこのような疑問を持ったことはないでしょうか。
少なくともぼくは新卒で就活をしていたときも、銀行から転職をするときも、「自身の市場価値の向上」だけでなく、「働きやすい職場環境(ホワイトさ)」についても、企業選びのひとつの視点として意識をしていました。
そこで、この記事では実際にメガバンクからホワイト企業に転職をしたぼくが、転職するにあたって使った「ホワイト企業のスクリーニング方法」についてご紹介したいと思います。
- ホワイト企業のスクリーニング方法(定義・条件・特徴・見つけ方)が分かる
- 実際にホワイト企業への転職に成功した人が、何を基準に企業選びをしたかが分かる
Contents
参入障壁が高い
まずはホワイトになりやすい「仕組み」のところから。
なぜ参入障壁が高いとホワイトになりやすいかと言うと、考えてみれば当たり前ですが、ライバルが少ないことや、価格競争に陥りづらいこと等から、財務基盤が比較的強固なものになりやすいからというのが一つあります。
参入障壁が高い
↓
・財務基盤が安定しやすい = 待遇がよくなりやすい
・競争が少ない = ピリピリした空気になりにくい
↓
ホワイトになりやすい
こういうイメージです。
また、インフラはなくなってしまうと国民の生活に支障が出てしまうため、財務的な問題が出てきたとしても、国が何かしらの方法(例えば政府系金融機関の緊急融資枠設定など)で助けてくれる可能性が他業界よりも高くなるため、「潰れにくいという安心感」も得ることができます。
コロナの影響でANAの資金繰りが圧迫されたときも、案の定、DBJ(政策投資銀行)から緊急融資枠が設定されましたよね。
(参照:https://www.aviationwire.jp/archives/199864)
また最近ではそのホワイトさが有名になっていますが、大手の私立大学職員などもかなりホワイトです。
逆に、飲食業界などの参入障壁が低い業界は熾烈な競争にさらされやすく、厚い利益を確保することが相対的に難しくなるため、必然的に従業員の職場環境も厳しくなり、得てして給料も安くなりがちになります。
営業利益率が高い
業界によっても異なりますが、日本の企業の平均的な営業利益率はだいたい5%程度と言われており、15%近くあれば優秀と一般的に言われています。
そうしたなかで、ぼくは20%以上ある会社でスクリーニングをかけていました。
またこの20%というのも単年での達成ではなく、毎年のようにコンスタントに達成している企業を選ぶことで、「稼ぎやすい仕組みが確立されている」=「ホワイトになりやすい」環境を探すようにしました。
営業利益率が高い会社であれば、必然的に社員に振り向けられる人件費の枠も増えるため、給料は上がりやすくなります。
給料は個人の能力よりも、「どの業界の、どの職種で働いているか」の方が影響度が大きいので、どうせ働くなら、恩恵を得やすい「稼ぐ力のある企業」で働くことをオススメします。
残業時間が少ない
残業時間はQOLに直結すると思っています。
なのでぼくは、月の平均残業時間が30時間未満の会社で探しました。
ぼくは転職先を選ぶときに「給料の高さ」も一つの条件にしていたため、「給料が高い上に残業時間も少ないということは、必然的に稼ぎやすい業界であり、ストレスも少なくホワイトだろう」と考えたからです。
実際に、転職後は少ないときは月に10時間程度しか残業をしておらず、銀行員時代に比べて業務外の時間が飛躍的に増えたため、業務後も仕事のことで頭がいっぱいな「仕事だけの生活」から脱却でき、日々とても充実感を得ることができています。
という方もいらっしゃるかもしれませんが、残業代を稼ぐために会社に無駄に居座ろうとするくらいなら、とっとと帰宅して副業等で「個人の力」で稼ぐ方法を探した方が、変化の激しい時代を生き抜く上ではいいと個人的には思っています。
離職率が低い
リクルートや外銀などのように、転職をすること前提で入る人が多い企業であれば、転職率が高いことは特段違和感ないものの、そうではない企業で離職率が高いところは要注意です。
特に金融とかで多いですが、離職率欄が「N/A」、つまり非公開としている企業は、離職率があまりにも高すぎて公開できないと考えておいていいでしょう。
- 四季報
- 東洋経済等の特集
- Open Works等のクチコミサイト
ぼくが参考にしていた目安としては、「新卒入社3年後離職率」が5%を下回っている企業を超ホワイト企業と位置づけ、スクリーニングしていました。
ちなみにメガバンクは離職率を非公開としていますが、ぼくの感覚だと3年離職率は25%程度という印象でした。
新卒大量採用をしていない・中途の募集を頻繁に出していない
これは想像がつきやすいかと思いますが、ブラック企業は人がどんどん辞めていくため常に人が足りません。
そのため「求人を頻繁に出している企業」はブラックである可能性が相応にあります。
もし狙っている企業があるのであれば、定期的にそこの求人情報を確認しておくだけでなく、前述の離職率についてもあわせて確認しておくようにしましょう。
副業が可能
これはホワイトさとは正直あまり関係がなく恐縮なのですが、会社選びをした際の個人的な条件として、転職後は「個人で稼ぐ力」も身につけたいということで、副業が可能な会社を中心に探しました。
最近では副業も一般的になり、容認する会社も徐々に増えてきているものの、まだまだその割合は少ないです。
ちなみにぼくは副業可能な会社を探すときは、
- 「会社名 副業」
- 「副業 可能 企業 一覧」
などの古典的な調べ方をしていましたが、結構有用でした。
社員の口コミがいい
決算書を読んだり、就職サイトの特集などを使ってどんなに企業について調べたとしても、実際に中で働くとどうなのかというのを具体的に知ることはできません。
そこでおすすめなのは、Openwork(旧Vokers)や転職会議などの社員口コミサイトに目を通すことです。
これらのサイトは実際に中で働いている社員の生の声を知ることができるため、「入社後の自分」がどうなるかを解像度高くイメージすることができます。
ただし、これらのサイトにある口コミは、その企業を退職した人が書くことが多いことから、ネガティブ寄りなバイアスがかかったコメントになっていることを頭に入れた上で参考にするといいと思います。
まとめ
- 参入障壁が高い
- 営業利益率が高い
- 残業時間が少ない
- 離職率が低い
- 新卒大量採用をしていない・中途の募集を頻繁に出していない
- 副業が可能
- 社員の口コミがいい
いかがだったでしょうか。
今回挙げさせて頂いたのはあくまでも一例になりますが、これらを参考に、
- 「自分が考えるホワイト企業の条件」
- 「行きたい企業の条件」
を自分なりに整理して頂き、あなたにぴったりな企業を見つけていって頂ければと思います。
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それでは!
Good luck!