このような悩みはありませんでしょうか?
この記事では、実際に銀行から私立大学職員に華麗なる(ホワイトという意味で)転身を遂げた友人(以下、現役大学職員くん)へのインタビューをもとに作成しているため、
上記のような疑問に対するリアルな回答を知ることができます!
- 大学職員が「どれくらいホワイトか」を知ることができる
- 実際に大学で働いている職員の「生の声」を知ることができる
- 大学職員に「転職する方法」を知ることができる
今回インタビューした友人は、都内にある大手私大ですので、「大学」ということですべてを一括りに捉えないようご注意ください!
(国立大学とかは楽ですが、給料は比較的安いです)
Contents
大学職員がホワイトってほんと?
まず先に結論をお伝えすると、大学職員の「リアルな待遇」は以下の通り、相当ホワイトでコスパがいいです。
- 40歳で1,000万円が狙える
- 残業が少ない(時期にもよるが、月0時間〜15時間程度が多い)
- 期限に追われてする仕事が少ない
- 非営利法人だからノルマがない
- 有給消化率は80%超は当たり前
- 長期休暇が長い
- 人気大学であれば潰れる可能性は低い
「民間企業でこんなに待遇がいいところを見つけるのは至難の技」と言えるほどの高待遇です。
「個人の成長」や「キャリア」を追い求めるのではなく、とにかくコスパよく高給まったりを追求したいのであれば、私立大学職員はぴったりの仕事と言えるでしょう。
それでは、大学職員についてより詳しく説明していきましょう。
仕事内容
大学職員は、教員のように学生に直接教えるのではなく、教員のサポートを含め大学の運営全体を支える「サポート業務」を行なっています。
具体的には、学事・経理・総務・広報・人事・入試の面接官など、意外と多岐にわたります。
大学によっては医療関連に詳しい事務職員のみの募集など、対象を絞って求人を出すことがあるので、自分の行きたい大学が出している求人をしっかりチェックし、業務内容を確認しておきましょう!
給料
結論、大学によって当然違いはありますが、大手の私大であれば、ざっくり「30歳で700万円、40歳で1,000万円」くらいのイメージになります。
実際に各大学の給料については、ネット上で以下のように言われています。
30歳 | 35歳 | 45歳 | 55歳 | |
早稲田 | 700万円 | 890万円 | 1,100万円 | 1,200万円 |
慶應 | 730万円 | 830万円 | 920万円 | 970万円 |
青山学院 | 750万円 | 800万円 | 1,000万円 | 1,100万円 |
明治 | 750万円 | 950万円 | 1,100万円 | 1,200万円 |
これに加えて退職金も2,500万円程度は見込めるところが多く、生涯年収だと普通のサラリーマンより圧倒的にコスパがいいのが分かると思います。
ただこれはあくまでも「私大」に限った話です。
国立は公務員なので給料が安く、医大はコストがかかるため、その分年収が私大より安くなります(▲100万円くらいのイメージ)。
<給料のイメージ> | 給料 |
私大 | 高 |
医大 | 中 |
国大 | 低 |
給料のステップアップについては、基本的に年功序列です。
同期と競争してバリバリ稼ぎたい!という人には向いていませんが、
逆にそのような出世競争などに疲れてしまった方は、高給まったりな大学職員は向いているでしょう。
残業
サラリーマンの方であれば、これがいかに少ないかがよくお分かりになると思いますが、相当残業は少ないです。
早稲田は私大の中でも給料が高い代わりに残業も比較的多く、忙しめとのことです。
とはいうものの民間企業よりはずっと楽らしいですが笑
ワークライフバランス
残業が少ないところから察せると思いますが、ワークライフバランスも取りやすいです。
有給は基本的に8割以上は普通に取れます。
ただ、入試や学校行事などの対応で土曜出勤があるところは多いので、自分が受ける大学が土曜出勤があるかは事前にチェックをしておきましょう。
とは言うものの、休日出勤したら代休がその分取れるので、休みが少なくなる心配はありません!
飲み会が異常に少ない
そう思っているサラリーマンは多いと思います。
ぼくもメガバンクで働いていた1年目のときは、会社のオフィシャルな飲み会が多すぎて一時期疲れていたときはありました。
しかし大学職員はオフィシャルな飲み会はほぼありません。
よく言えば自由、悪くいえばドライな人間関係で、業務外の時間を拘束されることはほとんどありません。
ノルマもなし
銀行やメーカーの営業マンとかだと、月末や期末が近づくとノルマ達成へのプレッシャーで精神がキリキリするというのはよくあることだと思います。
しかし大学職員は非営利組織ですし、そもそもノルマなどありません。
ただ日々のルーティン・事務作業を淡々とこなすだけなので、ノルマに追われるストレスからは解放されます。
そのため職場の空気も殺気立つことなどなく、平和な空気が流れており、精神衛生上とてもいいです。
出世競争が気にならない
民間企業だと「同期に負けたくない!」「出世して稼ぎたい!」と思うことは多いと思います。
しかし大学職員の場合、年功序列のため出世しても年収に差はほとんど出ません。
そういう意味でもコスパだけを重視するのであれば、大学職員になって仕事はほどほどにしつつも高い給料はいただき、プライベートを充実させるというのも一つの生き方としてはありでしょう。
少子化だけど大学は潰れない?
東京商工リサーチが2020/1/14に発表した「全国企業倒産状況」によると、2019年の倒産件数は8,383件とのことですが、その間に廃止になった私立大学はいくつあると思いますか?
答えは0です。
大学なんて日本中に大量にあるのに、0ってすごいですよね。
また2000年〜2018年と対象期間を広げてみても、その間に潰れた大学は以下の通り、数える程度しかありません。
(引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20180228-00082168/ )
しかもこの一覧を見れば分かる通り、失礼ながら聞いたことがないような大学が多く(=つまり定員割れしやすい)、一般的に転職の候補先にあがるような先ではありません。
地方にある小さい大学とかであれば、定員割れを起こすなどして経営が不安定になりがちだと思いますが、
都内にあるような大手の私大であれば、民間企業と比べても安定していると言えるでしょう。
大学職員を辞める人の特徴
他にも以下のような理由で辞めるパターンが多いですね。
- 市場価値が上がるスキルが身につかない
- 競争が激しい会社に身を置き、もっと稼ぎたい
- 民間企業の世界を見てみたい
どの会社であっても辞める人はいますが、会社によって辞める理由には差が出てきます。
例えば証券会社であれば、「ストレスでやられた」「給料が下がってもいいから、もっと楽な会社に行きたい」など。
そういう理由と比較しても、大学職員がいかに楽かが退職理由からも伺えるかと思います。
転職方法
大学職員の採用は1年に1回しかないケースが多いです。
なので自分の行きたい大学の求人を一度逃すと、また来年まで待たなくてはいけなくなります…
そんな勿体無いことを避けるためには、転職エージェントに登録して、自分の担当者に「求人が出たら教えてくれ」と伝えたり、転職サイトで常に「大学」「学校法人」などのキーワードで検索をすることを強くオススメします。
また、大学職員の倍率は人気大学だと100倍に達することもあるほど高倍率です。
なので、内定を得ることをゴールとした場合は、「受ける大学を増やす」ことが肝要です。
必ず転職サイトに登録して、求人は逃さないようにし、練習でもいいので積極的に受けにいくことを心がけましょう。
既卒の応募は35歳までなど年齢制限があることが多いので、受けたい人は若いうちに積極手にチャレンジしましょう!
コネってあるの?
正直コネの有無については、気にしても仕方ないので、「自分のコントロールできること」に集中して、ESのブラッシュアップや、キャリアの棚卸し等に時間を割きましょう!
内定のコツ
大学職員の仕事は特殊です。
一般的に大学職員というと、自分が大学に通っていたときの記憶で学事の仕事しか具体的なイメージが湧かないと思いますが、他にも広報や人事・総務・経理など結構色んな仕事をしています。
希望する職種以外にもどのような仕事があるのかHPなどにしっかり目を通し、まずは仕事に対する理解を深めることから始めてください。
意外とこの理解が浅い人が多いため、面接では「仕事の内容理解」を問う質問をかなりされるので、しっかりと勉強しておきましょう!
大学職員というのは「事務職員」で、大学の中ではあくまでもサポート役であり、決定権があるのは教員であることを理解する必要があります。
ここを勘違いして、「事務職員がガツガツ一人で全部進めます!」と面接で言ってる人もいますが、それは的外れな回答となるので注意しましょう。
実際にアピールすべきことは、「教員をどう巻き込んで仕事を進めるか」「教員とどう協働するか」というの点なので、そこはしっかりと抑えておきましょう!
求められるスキル
その他、求められるとスキルとしては
- 仕事の丁寧さ・正確性
- Word、Excel、Power Pointなどのスキル
- 英語力(最近は特に)
などが挙げられるので、ここをうまいことアピールしていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
大学職員のホワイトさを感じることができたと思います。
ここで改めて大学職員の待遇を整理してみましょう。
- 40歳で1,000万円が狙える
- 残業が少ない(時期にもよるが、月0時間〜15時間程度が多い)
- 期限に追われてする仕事が少ない
- 非営利法人だからノルマがない
- 有給消化率は80%超は当たり前
- 長期休暇が長い
- 人気大学であれば潰れる可能性は低い
あなたも、大学職員に転職することのメリット・デメリットをしっかり理解した上で、自分に合うなと思う場合は、是非積極的にチャレンジしてみましょう!
あなたの転職がうまくいくことを祈念しています。
それでは!
Good Luck!