あなたもこういう悩みを持っていないでしょうか。
この記事では、新卒でメガバンクに入行し、ホワイト企業に転職したぼくだからこそ感じる、
銀行がファーストキャリアとしておすすめな理由をまとめていますので、ぜひご参考にして頂ければと思います!
- なぜファーストキャリアで、銀行(特にメガバンク)がおすすめなのか
- 銀行に就職すると、どんな能力が身につくのか
- 銀行への就職が、転職でどう生きるのか
Contents
結論
まず結論ですが、ぼくが感じる「ファーストキャリアとしての銀行がおすすめな理由」は以下の通りです。
- どこの会社でも通用するスキルが身に付く
- お金に詳しくなる
- 1年目から経営者・役員と会える
- ロジカルシンキングが身につく
- 周りが優秀
- メンタルが鍛えられる
- 周りから信頼される
- 結果にコミットする意識がつく
- 社内外の調整力が身に付く
- 研修がしっかりしている
- 金融知識という「ビジネスの共通言語」が身に付くため、異業界でも転職がしやすい
銀行に就職するとこれら多くのメリットがあります。
(以下、若干脱線しますが、、)
銀行でこれらのスキル・経験を身に付けつつ、もう一つ、常に意識して頂きたいものがあります。
それはこれから説明することに繋がる話になりますが、
「キャリアというのは自分で切り開くもの」
という意識をしっかり持ってほしいということです。
下の表の「大学が学生におすすめする会社一覧」をご覧ください。
(出所:東洋経済オンライン)
選定理由の多くが「安定している」「大企業だから」など、ひと昔前ならある程度納得感があったものの、いま実際にそれらの企業はどうなっているでしょうか。
世の早い変化・コロナ等の外部環境についていけず、リストラや給与カットが当たり前のようになっています。
会社は有事の際、あなたの人生を保証してくれません(当たり前ですが)。
自分の身は自分で守るため、自分の「市場価値」を意識したキャリア形成をしていただき、「いつもで転職できるもん」という状態を作っていっていただければと思います。
それでは、前置きが長くなってしまいましたが、「ファーストキャリアとしての銀行がおすすめな理由」について説明していきましょう!
ちなみにファーストキャリアとしておすすめしているのは、「メガバンク」であって、地銀や信金等ではないことにご留意いただければと思います。
銀行がファーストキャリアとして、おすすめな理由
どこの会社でも通用するスキルが身に付く
世の中にある会社は、
・「その会社でしか通用しないスキルが身に付く会社」と、
・「会社の外に出ても通用するスキルが身に付く会社」
に大別されます。
「社内でしか使えないスキル」というのは、例えば、社内のシステム・ルールに詳しいなどです。
もちろん、これらのスキルを抽象化して、
「その会社のルールを熟知した上で、物事を効率よく着実に前に進める能力が身についた」
などと言えないこともないですが、転職面接にそのような人が来たとして、それだけで「採用したい!」とはなかなかならないものです。
一方で、銀行では、後述する以下のようなスキルが自然と身に付くようになることから、いざ転職をしたいとなったときに、大いに生きることになります。
- お金に詳しくなる
- ロジカルシンキングが身に付く
- メンタルが鍛えられていると思われる(銀行は大変なところと思われているから)
詳細は後述します!
お金に詳しくなる
銀行で働いていると、
「決算書を読めるのなんて当たり前だろ」
「資金繰表を作るなんて簡単っしょ」
と思いがちですが、他の会社だと財務や経理などの職務につかない限り、こういうのは意外とわからないものです。
現に商社やメーカーに行った友人と話していると、利益とキャッシュの違いをわかっていないなどは当たり前のようにあります。
銀行で働いていると研修のときから、これらの金融の基礎知識について叩きこめれるだけでなく、実際の仕事のなかでも扱うことになるため、実務に使えるレベルで身に付けることができます。
ぼくは転職面接で、
「うちの会社は銀行員的にみてどう?」
と財務分析についての意見を求められましたが(←ほんとに分かってるのかを試されてる質問)、その質問がくることは想定していたので、その会社のいいところだけではなく、あえてマイナスなポイントも指摘することで、「こいつちゃんと分かってるな」「言うべきことをちゃんと言えるな」と思っていただき、評価が上がったと確信しています。
また、お金という絶対に間違えが許されないものを日常的に扱っていることから、「仕事の正確さ」が自然と身に付くことも、銀行に就職してよかったことだと思っています。
1年目から経営者・役員と会える
銀行で総合職として入行すると、基本的に法人営業を始めることからキャリアがスタートします。
1年目〜3年目くらいの年次では、多くの場合、町の中小企業を担当することになるのですが、そんな若造でもその企業の社長や財務担当役員と会って、お話することになります。
これは自分がすごいのではなく、銀行という大きな看板があるからこそ会えているということなので変に自分の能力だと勘違いしないようにしなければいけませんが、このように若手のうちから社長と日常的に会えるような職種は他になかなかありません。
幾多の困難をくぐり抜けてきたような人生の大先輩とお話しすること自体、自分の人生の経験として大きなものになります。
また、担当する会社は多くの場合、いろんな業界にまたがることになります。
ぼくは若手のとき、数十社担当させてもらっていましたが、業種は幅広く、メーカー・不動産・建築・学校法人等と多岐にわっていました。
このようにいろんな業種の人たちと会える職種というのも、銀行以外ではなかなかないことですし、そうした経験を経るうちに、自分がどんな業界・職種等に興味があるのか、適性があるのか等がわかってくるようになるため、「転職の際のキャリア選び」にも大いに役立つことになります。
ロジカルシンキングが身につく
銀行では、担当先に融資をする際、稟議を書くことになります。
提出先は、小さい企業なら決済権限が低いため支社長、大企業だと銀行全体にインパクトを与えうるので審査部、といった感じです。
この稟議書で伝えなければならない事を、一言で言うと「この会社にお金を貸しても、必ず返ってきます」ということです。
これを説明するために、決算の状況・今後の業績見通し・手元のキャッシュ状況などを多角的に分析し、論理的に説明する必要があります。
この稟議書を作るという銀行員にとって当たり前の仕事を通して、
・相手(審査部)にどうやって説明したらYESと言ってもらえるか
・どういう順番でどう説明すればロジカルに説明できるか
などを考える癖がつきます。
この相手目線にたった戦略的思考・論理的思考・アウトプット力は銀行の外に出ても大いに役立つスキルであり、ぼくはこのスキルを銀行で鍛えてもらったことを今でも本当に感謝しています。
銀行は、貸したお金が必ず返ってくるというのを説明するために、ストレスケースをかけて保守的に計算したり(例:売上が半減しても返せますなど)、数字を使っての説明を当たり前のようにするように癖づきます。
また、案件や上司の嗜好次第では、伝えたいことをA4一枚でまとめなければいけないという事もよくあるので、情報の優先順位の付け方、取捨選択もうまくなると感じています。
周りが優秀
やはり「環境」というのは大事です。
周りの意識が高いと適度な緊張のもと、自然と身が引き締まり、向上心が芽生えてくるものです。
メガバンクは採用人数が数百人単位とかなり多いものの、応募者も万単位できますし、就職人気が落ちてきているとは言え、一応日本の銀行界の中ではトップなので、必然的に優秀な人が集まってきます。
そうした優秀な人たちと日常的に接していると、自然と業務に対しても真面目に取り組むようになり(高学歴な優秀な人たちは得てして会社の中でも上にいこうという向上心が強い傾向にあるように感じていました)、
結果として金融知識がより身につき、市場価値が上がるということになります。
また、優秀な人たちは銀行の外の世界のことも意識している人が多く、転職ということも視野に入れながら、「自分のキャリアを自分で作っていく」という意識が根付くようになっていきました。
その他
他にも以下のように、ファーストキャリアとして銀行を選ぶことのメリットはたくさんありますが、長文になりすぎてしまうので、この変にしておきます笑
- メンタルが鍛えられる
- 周りから信頼される
- 結果にコミットする意識がつく
- 社内外の調整力が身に付く
- 研修がしっかりしている
- 金融知識というビジネスの共通言語が身に付くため、異業界でも転職しやすい
まとめ
いかがだったでしょうか。
「ファーストキャリアに銀行を選ぶことのメリット」についての解像度が上がったようであれば嬉しいです。
色んなところでも書いていますが「新卒で入社した会社に定年まで働くのが当たり前」という時代はもう終わりを迎えようとしています。
そういう意味では、転職ありきで考えたときに、一番最初に銀行に就職することで、「社会人としての基礎力」を身につけることができるのは非常にアリな選択かなと思っています。
是非、「キャリアは自分で切り開くもの」という意識を持っていただき、自分の市場価値を上げていくことを意識したキャリア設計をしていっていただければと思います。
それでは!
Good luck!