あなたもこんな事を思ったことはないでしょうか。
この記事では、本店営業部での働き方をよーく知っているさぼてんが(身バレ防止のため、所属していたかの明言は一応避けさせていただきます笑)、イメージが湧きやすいように具体例とともにご紹介できればと思います!
当然、所属している銀行・部署・仕えている上司・時期等次第で1日の過ごし方は大きく変わるので、「平均的にはだいたいこんな感じなんだー」程度に思って頂けると幸いです。
この営業本部・本店営業部で働くひとたちは、いわゆる出世ルートに乗っている人たちです。
ただ、晴れて本店営業部に異動したものの、働きぶりが期待外れだった場合は1年とか1年半で他の部署に異動させられることもザラにあるので、常に高いパフォーマンスを出し続ける必要があります。
Contents
午前
6:00
起床。
起きると同時にスマホで日経新聞をチェックし、自分の担当先に関するニュースが載っていないか確認する。
もし載っていれば、
- その記事の概要
- その記事に関して自分の銀行がどう関与しているか
- 今後の銀行取引にどう繋げるか
などを朝一で上席(大きい案件だとMAX頭取まで)にレポートする必要があるため、記事が出ていると、「うわー早く出勤してまとめなきゃ」となる。
7:30
出社。
担当先の記事に関する簡易なレポートを上司に提出する。
役員等は忙しく、長文を読んでいる暇は当然ないため、レポートもできるだけ簡素・かつ分かりやすくまとめる。
このレポートが9:00までに上司に提出されていないと、怒られる。
8:00
- メールチェック
- 上司の予定チェック(相談事をどのタイミングでするか等を考えるため)
- その日にやる仕事の洗い出し
等々の準備をする。
8:40
朝礼。
本部だと最近ほとんどなくなってきたが、やるところはやっている。
基本的に前日の実績共有と、その日にやること等の共有をすることが多い。
ノルマとそれまでの実績に隔たりがある場合(その隔たりの金額を「要努力額」と呼んだりする)は、「要努力を埋めるために今日は何をするんだ?」と一種の軽い詰めをされることもある。
9:00〜11:00
取引先も出社する時間であるため、お客さまに電話する用事があるときは、9時になった瞬間に電話をする。
電話が終わり次第、担当先に訪問して営業に行く。
午前で訪問する会社は2社程度。
担当しているお客さまにより提案内容は異なるが、基本的には
- 融資
- 国内外の決済関連(うちで海外送金やってください!みたいなイメージ)
- 不動産
- 証券
- 保険
- 年金
- 海外取引
などであり、その提案の幅は多岐にわたる。
これが銀行の難しいところであり、面白いところでもある。
そういう意味で、本店営業の担当者はお客さまのニーズを適切に汲み取り、そのニーズ・課題を解決するのに最適な提案をするため、関連会社等に連携する「調整役」のようなものをイメージするとわかりやすいと思う。
お昼
11:00〜14:00
昼食については、本部でも好きなタイミングで適宜取れというスタイル。
食堂が本館・本店のなかに入っているのでそこで済ませる。
金額は社割等で1食200円程度と激安。
銀行の本店がある丸の内・大手町周辺のランチは高いため、お財布的にとても助かる。
銀行が激安で昼食を提供している背景の一つとして、本部で働く数千人がランチ時間に一斉に丸の内周辺に解き放たれると、東京駅・大手町駅周辺のお店がパンクするため、それを防ぐことも一つの目的と上司から聞いたことがあるが、本当かはわからない。
そもそも仕事が忙しすぎて外でランチしている暇がないのではあるが…笑
なので昼食の時間は、支店支社同様、1時間取る人はきっちり滅多にいない。
(※仕事があまりできなく、出世組から外れている部署にいる人はきっちり取っていることが多い)
基本的にみな
- 仕事に忙殺されていること
- 空気的に1時間も休める空気じゃないこと
などを理由に、だいたい20分程度で済ませている。
本当に忙しいときは昼を取れないこともある。
午後
13:00
担当先を訪問。
日にもよるが、取引先が多い担当者だと午後も1、2社程度訪問する。
思いのほか早く用事が済んだときは、コーヒーを1杯程度飲んで、休むこともたまにある。
15:00〜17:00
行内の別部署とミーティングを2、3個やる。
お客さまの課題を解決するための提案をどうするかについての相談等を行う。
17:00
その日に訪問したお客さまとの交渉等について記録化する。
お客さまとの間での言った言ってない論争を避けたり、将来何かしらで訴えられたときに抗弁するための証拠用に使用したりするために、その日の会話等についてシステムに入力していく。
自分の身を守るためにも、ここはしっかり書いておくべきである。
17:30〜19:00
担当先の格付や稟議作成など、内部事務を行う。
銀行員の仕事の大変なことの一つとして、「営業」だけでなく、このように「内部事務」もしなければいけないところがある。
お客さまに提案する融資等について、稟議にまとめて、それを審査から承認をもらう必要があるのである。
「営業も審査も同じ銀行のなかのことだから、実際は審査とかユルユルなんでしょ?」
と思うかもしれないが、これが実はかなり厳しい。
審査が納得してくれるよう、情報を徹底的に集め、相手にYESと言わせやすいような稟議をいかに作れるかが担当者の腕の見せ所となる。
19:00〜
上司がほぼ毎日に宴席に行くため、これくらいの時間から誰も喋りかけられずに仕事に集中できる。
やらなければいけない内部事務を中心に仕事をさばいていく。
銀行員の仕事に終わりはないため、どこかキリがいいところを自分で見つけて切り上げる。
最近残業時間についてはかなり厳しくなってきているため、残業時間は基本的に年間600時間くらいには収まる。
ちなみに支店・支社等は厳格に36協定を守らされる風潮にあり、ほとんどの人が360時間以内に収めている。
一見いいように聞こえるが、残業時間に厳しくなる前に比べて仕事量は減っていないため、みな仕事が終わらず苦しんでいるというのが実態である。
まとめ
いかがだったでしょうか。
銀行員の一日は、朝が早く、また日中もドタバタしていて忙しい仕事です。
一方で、若手であっても企業の社長さんや、財務部長、営業部長など、他の業種ではなかなか若手が会うことすら出来ない方々と、膝詰めで議論をしたりするチャンスがあり、非常にやりがいもある仕事です。
もし銀行員という仕事に興味があるのであれば、OB・OGやインターネット等で生の情報をたくさん集めて、「自分に合っているか・やりたいことはあるか」などを明確にしてから、受けてみるかを検討して頂ければと思います。
他にも以下のような記事を書いていますので、あなたの参考になれば幸いです。
それでは!
Good luck!