あなたもこんなことを思ったことをないでしょうか。
この記事では元銀行員で、以前はお客様に運用商品を提案し、今では自身もがっつり資産運用をしているぼくが、
「どういう風に考えて、何に、いくら投資しているか」についてご紹介したいと思います。
このブログでは、他にも以下のような記事を書いていますのでご覧いただければ幸いです。
Contents
結論:何にいくら投資しているか
まず結論からですが、ぼくが毎月行っている積立投資は以下の通りです。
毎月の積立額 | 投資対象 | |
iDeCo・企業型確定拠出年金 | 2.4万円(1.2万円×2人分) | 楽天VTI、先進国株式インデックス |
つみたてNISA | 6.66万円(3.33万円×2人分) | 楽天VTI、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) |
楽天カード決済の投信積立※ | 3.34万円(1.67万円×2人分) | eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) |
米国ETF | 約14.5万円(すべてUSD建で購入) | SPYD約4万円、HDV約4万円、VIG約3万円、QQQ約3.5万 |
持株会 | 1万円 | ー |
∴上記合計 | 約28万円/月 | ー |
※楽天カード決済の投信積立は月5万円まで1%のポイントが付与されます。
5万円のうち3.33万円はつみたてNISAで使うため、残りの1.67万円を特定口座で投信積立をしています。
積み立て投資以外にも、コロナショックのときのように株価が大きく下がった時とかはスポットで購入もしていますが、毎月定常的に購入しているもので言うとこんな感じになります。
毎月約28万円というのは一般的なアラサー世帯と比較すると結構多い方だと思いますが、この運用原資を一緒になって稼いでくれる妻には本当に感謝感謝です。
運用手段はゴールから逆残する
では先ほどの積立投資について、どうやって決めたかを簡単にご説明したいと思います。
まず大前提として、何でいくら運用するかは、「自分が目指すゴール」次第で変わります。
ここを分かっていない人が本当に多いので注意してください。
ちなみに、これからご紹介する運用方針はパートナーである妻と私の共有資産における運用方針になっています。
結婚前の自分個人の資産の資産については、
■現金70%
■投資信託15%
■仮想通貨15%
の比較的保守的なポートフォリオにしています。
これは敢えてそうしているもので、妻との共有資産である程度リスクを取りに行っても大丈夫なようにバランスをとっているという感じです。
ちなみに「リスクヘッジ 兼 投機枠」としてやっている仮想通貨は、主にコインチェックとbitflyerを利用していますが、非常に使いやすくおすすめです!
仮想通貨はボラティリティが大きいため、リスクはありますが、余剰資金で5倍・10倍と狙いにいく投機枠としては「宝くじなんかよりもはるかに筋のいいもの」だと思っているので、
もしまだ口座すら持っていないということであれば、せめて口座だけでも開いて、いつでも投資できるようにしておくことをおすすめします。
前置きが長くなり恐縮です。
それでは、ぼくが現在設定している運用のゴール・目的をご紹介します。
ぼくが設定しているゴール・目的はこんな感じになります。↓
目的① | 老後資金として、60歳時点で約4,000万円を目指す。 |
---|---|
目的② | 配当金というインカムゲインで、給与収入以外の柱を作る。 目標は60歳までに月10万円。 |
目的③ | 余剰資金で資産額の増加を狙う。 |
では、それぞれについて詳しくご説明していきましょう。
目的①:老後資金として、60歳時点で約4,000万円を目指す
金融庁の報告書が発端となった「老後2,000万円問題」。
これは老後の収入を年金のみに頼る世帯をモデルとし、毎月5万円の赤字(年金収入21万円―支出26万円)が30年続いたときに、1,800万円の赤字が出るというのが算出根拠となったものでした。
これについて、ぼく自身は「お金について心配しないことに加え、プチ贅沢もできる、より豊かな老後」を目指したいと考え、ざっくり2倍となる4,000万円を60歳時点で目指すことにしました。
これだけあれば、2,000万円を準備したときに比べ毎月5万円以上多く使えることになるので、住居や趣味、孫へのプレゼント等に使う余裕が出るなど、より心が豊かになるだろうなと思っているためです。
この目標を達成するために、ぼくは以下3つの運用をしています。
- iDeCo
- つみたてNISA
- 楽天カード決済の投信積立
※ぼくは年齢は公表していないものの、だいたい30歳前後なので60歳まであと30年あると仮定して、以下それぞれの計算をしていきたいと思います。
iDeCo
まずはiDeCo。
毎月の積立は妻と2人で2.4万円(1.2万円×2人)で、これを利回り3%、5%で回すとそれぞれ以下のようになります。
■利回り3%
■利回り5%
上記の通り、iDeCoを毎月2.4万円×30年で元本864万円に対し、
- 利回り3%で1,400万円
- 利回り5%で2,000万円
ここで何かお気づきになりますでしょうか?
実はiDeCoの積立をやるだけで、5%の利回りがあればとりあえず「老後2,000万円問題は解決」となるのです。
と、思う方もいるかもしれませんが、例えば米国の過去の株式の成長率は約7%なので、決して非現実的な利回りではないのです。
ただ、だからといって5%を確実に確保できるかと言われたら当然そうではないですし、そもそも自分は2,000万円ではなく4,000万円を目指しているため、iDeCoだけでなく他の運用でも補強するようにしています。
つみたてNISA
その補強策の一つが、つみたてNISAです。
つみたてNISAは毎年40万円まで最長20年間投資することができ、「投資から得た利益は非課税」となるため、
投資を始めたい人はまずこの枠から埋めていくことをおすすめします。
つみたてNISAは妻と2人で毎月6.66万円(3.33万円×2人)投資しており、これも3%、5%の利回りで回すと以下のようになります。
■利回り3%
■利回り5%
上記の通り、つみたてNISAを毎月6.66万円×20年で元本1,600万円に対し、
- 利回り3%で2,180万円
- 利回り5%で2,740万円
となるのです。
でやっているよ!
楽天カード決済の投信積立
そして「60歳時点に4,000万円」という目標を達成するための最後の補強策として、楽天カード決済の投信積立を毎月3.34万円(1.67万円×2人分)やっています。
楽天カードで投信積立を行うと、毎月の積立額(5万円が上限)に1%の楽天ポイントが付与されます。
つまり楽天カードで運用するだけで実質1%の利回りはスタート時点から確保できるということで、これも使わない手はありません。
この楽天カードでの積立も利回り3%、5%それぞれで回すと以下のようになります。
■利回り3%
■利回り5%
上記の通り、つみたてNISAを毎月3.34万円×20年で元本1,370万円に対し、
- 利回り3%で1,100万円
- 利回り5%で1,370万円
となります。
この3つの運用がぼくの「目標①:老後資金として、60歳時点で約4,000万円を目指す」を達成するためのアクションプランです。
改めて、元本と最終積立額がどうなったか整理しましょう。
まず、3種類の運用の合計で、元本は3,264万円。
これを利回り3%で回せば4,680万円、5%なら6,110万円となりました。
こうやって見ると、4,000万円という目標の達成は、なかなか確度が高いと言えるのではないでしょうか。
目的②:配当金というインカムゲインで、給与収入以外の柱を作る。目標は60歳までに月10万円。
高配当投資には賛否両論ありますが、ぼくが配当金を増やしたいと考えているのは、以下のような理由からきています。
- 配当金は定期的に生まれる不労所得。自分の労働力や時間を割く必要が原則ない。
- 株式を継続的に買い増していけば、基本的には配当金は右肩上がりに増えていくため、モチベーションを維持できる
- 配当金が増えていくにつれ、少しずつ配当金だけで賄える生活費が増えていき、心に余裕ができてくる
- 究極的には「配当金>生活費」となれば、生きるために労働することが必須ではなくなるという意味で、分かりやすい目標になる(※ただ現時点でセミタイア等を目指している訳ではない)
- キャピタルゲイン狙いの運用と違い、どのタイミングで売るかを考える必要性が低い
このようにインカムゲインである配当金を増やすことのメリットは多いと、ぼく自身は感じています。
ネットでは赤の他人の投資方針をバカにしたりするのをよく目にしますが、そもそも人ぞれぞれ投資をする目的は違うため、投資手法・対象が違うのは当たり前ですし、それについて他人がどうこう言うことではないと思っています。
そして肝心な「何歳までにいくらの配当金を目指すか」という定量的な目標については、「60歳までに月10万円の配当金」と設定しています。
この目標を達成するためぼくが投資対象としているのは、米国の高配当・連続増配系ETF(SPYD・HDV・VIG)で、
入金額は毎月約11万円+スポット購入で年間約180万円程度を投資しています。
これを愚直に30年間続けることが出来たとすると、以下表の通り元本だけでも30年間で5,400万円にまで膨れ上がります。
(前提:税前利回り3%、税後利回り2.4%)
実際には家族構成の変化であったり、配当金の再投資有無等によって配当金額は増減しますが、一番シンプルな想定では30年後の60歳時には毎月10.8万円の配当金を得られ、目標を達成する見込みになっています。
ちなみに、税前利回りを3%(税後2.4%)と前提を置いた場合に、毎月1万円・5万円・10万円の配当金を得るために必要な元本は以下表の通りとなるので、
配当金を増やしたいと思っている人は、まずは毎月1万円を得るために元本500万円を投下することを目指すのがよいかと思います。
こうやって配当金が増えていくと、以下のように少しずつ「配当金だけで賄える生活費」が増えていき、経済的自由が近づいてくる感覚を得られるため、モチベーション維持には非常にもってこいだと思っています。
月1万円 | 電気・ガス・水道代 |
---|---|
月5万円 | 通信費・日用品・衣服美容費 |
月10万円 | 住居費 |
ご参考までに、ぼくは2019年から高配当株投資(個別株を含む)を少しずつ始め、まだまだ少額ですが、受取配当金は着実に右肩上がりに推移してきています。
今後もこのように継続的に株式を購入をしていき、配当金を着実に増やしていければと思っています。
目的③:余剰資金で資産額の増加を狙う
ぼくは現在妻と共働きをしており、ありがたいことに世帯年収は1,500万円を超えているため、まだまだ投資余力はある状態となっています。
そこで資産増加のブースト的な役割(キャピタルゲイン狙い)として、余った資金を毎月以下2つにも投下しています。
- QQQ:毎月1口(現状3.5万円程度)
- 持株会:年間20万円程度
※QQQはGAFAMで約50%を占めており、さらに話題に欠かさないテスラ等の銘柄も含まれているなど、アメリカの成長引っ張る銘柄を中心に構成されているため、一定のリスクを取りながらも、キャピタルゲインの大きな成長を期待できる銘柄です。
持株会については、基本的には「給料をもらう先と、投資先を同じにするというリスクを取りたくない」というスタンスのため、あまり好きではないものの、
- 勤務先が一応優良な一部上場企業であること
- 10%の奨励金があること
- ある程度、高配当であること
- 配当金を一部日本円でももらいたいこと
などを勘案し、毎年約20万円だけ投資することにしています。
ちなみにぼくは、楽天証券とSBI証券で 口座開設しており、両方ともとても使いやすく満足しているのでおすすめです。
口座開設をするのにも一定の時間はかかるので、まだ口座開設をしていない方は、取引をしたいと思った時にいつでもできるよう、まずは口座開設だけでもしておくとよいでしょう。
口座開設については、以下リンクからどうぞ!
【楽天証券】
【SBI証券】
まとめ
いかがだったでしょうか。
もしあなたも運用についてお悩みであれば、上記を参考にまずは、
「自分は運用で何を目指すのか」
というゴールを明確に設定した上で、「それを達成するための運用手段を選定する」という順番で考えていっていただければと思います。
本記事が少しでもあなたの参考になれば嬉しいです。
他にも以下のような記事も書いていますので、ご一読いただけますと幸いです。
それでは!
Good luck!