就活生のあなたも、「銀行員って日中は外で営業してるイメージだけど、実際はいつ、どこで、何をやっているんだろう?」と思ったことはないでしょうか?
銀行に総合職として入行すると、基本的にはどこかの営業店に最初は配属され、地場の中堅・中小企業を担当することになるので、法人担当のある日の一日ということで、具体的なタイムスケジュールをご紹介したいと思います。
少なくとも1年目から3年目くらいは、こういうタイムスケジュールになるんだなと思って頂ければと思います。
Contents
午前
7:50 〜 8:15
出社。
新人は、朝に支店の鍵を開けるという使命があるため、ドアが開く8時前から待機し、来た人に挨拶をし続けます。
ぼくは、この朝のドア前で集まって挨拶して回らなければいけない空気が好きではなかったので、新人の子たちがやってくれるようになった2年目以降は、ドアが開く直後の8:01分頃に出社するようにしていました。
8:00 〜 8:40
朝の準備スタート。
若手はロネオ(重要書類が入っている棚)の開錠や、先輩たちのカバンを配って回ります(いわゆる雑用系)。それが終わったらメールチェックや、当日のアポイントの準備に取り掛かります。
8:40 〜 9:00
朝礼。
前日の収益情報の共有や、最新のマーケット情報のアップデート等のあと、各課の課長から一言→拠点長から一言という流れが一般的です。
これが型として決まっているため、正直共有するものが特にない時でも、とりあえず発言することになるので、割と非効率なものの代表例だと感じています。
「共有したいことがある時だけでいいのでは?」という提案を上司にしたこともありますが、「今までやってきているから」という理由で却下されました。銀行はこういった前例踏襲が非常に多く、改革が進まない一つの要因になっているように思います。
ただ、昨今の残業時間の厳格化という社会の流れにより、「効率化」が最近のホットーワードになっているので、今後改善されていくことを期待しています。
9:00 〜 12:00
拠点にもよりますが、「一日に4社はお客さんのところに訪問しろ」という指示を拠点長が出しているケースが多いため、だいたいの人が午前中に2社、午後に2社お客さんのところに訪問します。
正直、毎日4社以上となると、何も目的がないのに行かなければいけない時もざらにありますが、特に中小企業を担当していて、そこの社長や社長夫人と仲良くなっていると、そういう銀行員の事情もよく理解してくれているので、お茶やお菓子を頂きながら、雑談をして終わったりするケースもあります。
特に若手は可愛がってもらいやすいので、「若手の特権は最大限利用すべし」ですね。
そうして仲良くなった結果として、お客さんも何かがあったときには自分に最初に相談をしてくれるようになり、「お客さんにとっては課題解決」、「銀行にとっては収益案件の獲得」という望ましい結果に繋がることもよくあるので、一概に毎日無理やりでも4社訪問することが悪いとも言えないのは事実です。
昼
11:00 〜 14:00
昼食は、好きなタイミングで適宜取れというスタイルです。
基本的に食堂が拠点のなかに入っているので、そこで済ませます。ただ、「昼食時間ということは、1時間くらい休めるのか」と思われるかと思いますが、実際は業務に忙殺されているため、みな15分程度で済ませてすぐに業務に戻ってしまいます。
また、「みんなが昔からそうしているんだから、30分以上休むなんてありえない」みたいな空気が流れているため(これもある意味、前例踏襲の一例ですね)、基本的に1時間も休んでいる総合職はいないと思っておいたほうがいいです。
昼食を取れない日もざらにあるので、あらかじめ知っておきましょう。
午後
14:00 〜 16:00
一日4社の訪問を達成するため、残りの2社に訪問します。
ちなみに、「銀行の支店の窓口は15時に閉まるから、銀行員の仕事は15時に終わるんでしょ?」と思っている方がまれにいますが、15時に窓口を閉めてからが、支店の人たちは大忙しです。
窓口を閉めてからは、その日取り扱ったものの金額の集計とかを支店の方々は始めます。ここで1円でもずれていたら大騒ぎになります。
ちなみに法人担当の総合職は、支店業務には直接的には関係ないですが、15時頃は支店の窓口担当の方々がドタバタで忙しくなるので、彼女たちに相談や頼みごとをするときは、タイミングをしっかりと見計らうことを心がけましょう。
彼女たちの手元の状況や、忙しさを考えないで行動しまくると、あなたの評判が落ち、以後の仕事で非協力的になっちゃったりするので、関係構築には本気で力を入れておきましょう。笑
16:00〜
日中外出しているため、内部事務に本格的に取りかかれるのはこれくらいの時間から。
銀行員の営業マンは基本外周りが業務の中心と思われるかもしれませんが、実は内部事務の方が多かったりします。
具体的には、取引先の決算の財務分析・格付、提案内容の精査、お客さんの課題解決のための本部・関連会社等宛の連携、勉強会の設定、上司宛て説明資料の作成などなど…
会議や勉強会などもこれくらいの時間に設定されることが多いです。
17:10
定時は一応この時間ですが、総合職がこの時間に帰れる空気は皆無のため、何もなかったかのようにスルー。
当然帰る権利は有していますが、周りに理解がある人たちでないと相当帰り辛いです。
また帰ろうと思っても、「今日なにかあるんだっけ?」などと帰ろうとしているタイミングで嫌味っぽく言う上司もいるので、ご注意ください。
18:00
一般職の方々は帰り始めます。
ちなみに一般職の方々については、帰りにくいということはほぼないと思っておいて大丈夫です!
18:00 〜 19:00
残りの仕事に取り掛かります。
この時間になると、総合職はみな外回りから戻って席についているため、用があるごとに上司に喋りかけられたりします。よって仕事が思うように進まないことが往々にしてあります。。笑
ちなみに、理解がある上司は、自分がいると部下が帰りづらいことをわかっているため、率先して早く帰ってくださることが多いです。こういう上司は、「相手の立場に立って考える」ということができる方々なので、他の面でも助けられることが非常に多いです。
こういう上司にあたることを天に祈りましょう笑
19:30 〜
最近は残業時間にうるさいため、基本的に遅くとも20時ごろには帰るようになっています。
どんなに遅いときでも、営業店は22時までしかいられないので、就活生に人気な商社、広告、外銀、外コンなどと比べると勤務時間は短いです。
その分、プライベートとの調整は比較的しやすいですが、飲み会も多いので、そこは注意が必要です。
ちなみに、銀行は出勤・退勤時間をパソゴンのログで管理されているので、サービス残業というのはほとんどなく、きっちり残業代はもらえるのがいいところです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
銀行員の一日は、朝が早く、また日中もドタバタしていて非常に忙しい仕事です。
一方で、若手であっても企業の社長さんや、部長さんなど、他の業種では若手が会うことすらなかなか出来ない方々と、膝詰めで議論をしたりするチャンスがあり、やりがいもある仕事です。
もし銀行員という仕事に興味があるのであれば、OBOGやネット等で生の情報をたくさん集めて、「自分に合っているか・やりたいことはあるか」などを明確にしてから、受けてみるかを検討して頂ければと思います。
他にも以下のような記事を書いていますので、あなたの参考に少しでもなれば幸いです。
それでは!
Good Luck!